日光男体山


徹夜で日光男体山に登ってきた。


ここに書いたか書いてないか忘れたが、今年は3/13から友人に誘われ、新たな趣味として山歩きを始めている。
週末に日帰りで丹沢や奥多摩の緑豊かな山をちょろちょろハイキングしてお弁当を食べて帰ってくるという、実に「ご年輩」な感じのゆるーいレベル。
実績としては 2010/03/13大山(丹沢)、4/15高尾山、5/15塔ノ岳、7/17御岳山。
そして、今回7/31〜8/1日光男体山である。


年に1週間の夜間登山可能期間が「男体山登拝講社大祭」で、今年は7/31(土) 24:00に登拝門が開かれた。(写真は門を開く儀式の様子)
徹夜で登山して、2486mの山頂でご来光を見るというプランな訳である。
宇都宮在住の知人が誘ってくれたので、若干の不安をかかえつつ参加してきた。
無事に上り4時間40分で登頂、下り3時間で下山。



山頂では残念ながらガスっていて、ご来光は滲むようなものになったけれど、うっすらと明るくなって、鳥が鳴き始めて、夜が明けていくのを山の中で感じられるのは気持ちよかった。
持っていったコンビニ弁当も、このロケーションで食べるならご馳走。
宇都宮友人の旦那さんが、ドリップで(豆にもコダワリの)コーヒーを淹れてくださって、これが実に美味かった!
淹れる前から香りも満喫。やっぱり朝はコーヒーだよね。しかも徹夜明けの山頂である!



登る前は、太鼓やホラ貝(山伏のいでたちの登山講団体がいたのだ)でバーゲン前の会場入り口みたいに盛り上がっている中で、夜間登山も、2000m級も初めてという不安から微妙についていけません気分(笑)だったのだが、終わってみれば実に実に楽しかった。
友人が体調不良でゆっくりペースだったので、自分はかなり余裕だったのも助かった。
普段歩いている効果なのか、歩いても歩いても息があがらないのが、ちょっと不思議だった。
友人や周囲の登山客がはぁはぁと息をしながら歩いているのに対して、歩いても止まっても呼吸が変わらない。なので体力も消耗しないのである。
以前、塔ノ岳で図らずも一晩お世話になった山小屋「堀山の家」にて、水分・塩分・糖分・炭水化物の補給について教えて貰った通り、水、薄めたスポーツドリンク、あんぱん、チョコレート、飴、干し梅などをこまめに補給して、最後まで元気に楽しむことができた。



登山道は石段にはじまって、だらだら坂だったり、岩場だったりと変化に富んでいた。
特に気に入ったのが岩場。どのルートで登るのが一番楽かを瞬時に判断しながら登っていくのがアスレチック気分で楽しい。
周囲の人の感想として「明るくなって登山道を見ると、よくこんなところ登ったなぁって思うよね」というのを聞いたが、自分はよくわからなかった。
よく頑張ったと言うなら、夜間、小さなヘッドランプの先だけを頼りに道を選んだり、次の合目までどのくらいありそうかわからない道をひたすら進んだり、ペースを作ったりしていたこともやはり精神的に大変だったので、見えないことのマイナスも十分に感じていた。
見えてしまうと大変さに気が萎えるかどうかは、実際に自分で明るいときに登ってみないとわからない。
自分の性格として大変そうに見えるほど燃える可能性も大いにあるし(笑)。



祭神は大己貴大神で、以前よくお世話になっていた三輪山と同じ。
もしかして山の気質としても自分に合っていたのかもしれない。


下りてきてみれば、すっきりとよく晴れた夏の日。


温泉寺で温泉につかって、宇都宮で餃子を食べて帰宅した。
当然帰宅後爆睡。
起きてみたら全身筋肉痛である。
うーん、8/3のトルコ旅行までに筋肉痛が治りますように。