shuratok2007-12-30

12/30(土)は祖母の告別式だった。


仕事納めを翌日にひかえた12/27(木)。
(お客様の部長や主任が年末に長期休暇を取ったため)オフィスが全体的にのんびりムードで、順調に仕事を片付けて年末を迎えようとしていたお昼休み。
カイロマッサージの予約でも取ろうかと携帯を取り出してみたら、母からの着信が入っていた。
折り返してみたところ、かねてより入院していた(この日記でも書いたことがある)祖母が遂に危篤だという連絡だった。


取り急ぎ現場の調整をして午後休を取り、八王子の病院へ向かったが、病院に着いた時には既に息を引き取った後だった。
死亡時刻は12:17。連絡を受けた時点で既に間に合わなかったのだった。


夏以降、忙しさにかまけて一度も見舞いに行ってなかったので久しぶりに見たが、祖母の顔は穏やかな死に顔だった。
100歳という年齢を考えれば当たり前の死でもあり、集まった私の両親と、叔母も静かな対応だった。
(それでも叔母はそれなりに動転していたらしく、ハンドバックを置き忘れてみたりしていた)


父にしても喪主になるのは今回が初めてだそうだが、流石に手はず良く調べてあった地元葬儀屋に連絡して、とりあえずすぐに遺体を病院から自宅へ運ぶ手はずにした。
あっという間に来た葬儀屋の車と父の車で三鷹の祖母宅へ向かう。
私は葬儀屋の車に、遺体と叔母と一緒に乗ったが、これはいわゆる霊柩車というやつなのだろうか?
棺を乗せているわけではないし、例の金ぴかの家みたいなものが付いてない黒い車だったので、イマイチ霊柩車という意識にはならない。


通夜と葬儀はかつて家があり、代々の(父は次男なので入ることができない)墓がある草加の葬儀場で行うことになるので、1晩だけ三鷹の自宅に遺体を置いて、翌12/28(金)に草加運ぶ。。
いつ葬儀を行うかを両親や叔母と相談した。忙しい年末では参列者に迷惑かとも思ったが、年が明けても慌ただしさには大差がない上、新年早々葬儀参列ではお気の毒だ。
ならば、日を置かずに執り行ってしまう方が良いだろうと言うことで12/29(土)が通夜。12/30(日)が告別式とした。


有り難いことなのか、縁がなくていままであまり葬儀にちゃんと関わったことが無かったので、今回の経験は大変だったけど心構えも出来て良かった。


・危篤の連絡を受けて病院に向かうときには、とにかく葬儀屋と故人に近しい人達の連絡先だけは掴んでいく必要がある
とか
・遺体はその日のウチに病院から引き取る必要があるらしい
・遺体を引き取ってくる時に、病院の発行する死亡診断書を必ずもらってくること
とか
・死亡届は死亡した7日以内に提出する必要があり、死亡届を出して初めて火葬許可書が手に入る。
・火葬許可書が無いと葬儀をしてもらえない。
・死亡届は(1)病院のある市(2)住民票のある市(3)葬儀を執り行う人が住んでいる市など、どこでも出すことができる
・市役所は会社と同じように年末年始は閉まっている
・死亡届以外にも年金、保険、介護補助金などなどの手続きがあるが、こちらは後日行えばよい。
とか
・遺体を安置したらお線香をあげたり、お水をあげたりする。特に持っていないなら遺体を輸送してくれる葬儀屋に頼んで用意してもらえば良い
・遺体はすぐには冷たくならず24時間程度は体温が残っているので、痛まないようにドライアイスで冷やす。部屋も暖めないように。
とか
・葬儀には100万円程度かかると思っていた方が良い。プラスお寺に払うお布施が必要なので、200万〜300万円が必要。(祖母は自分で貯金していた)
・戒名をつけてもらうのにランクがあり、それによってお寺に払うお布施が違う。例えば60万、120万、240万など。
・各種領収書の名前は特に個人名にせず、名字だけにしておいた方が、後の手続きの時に余計な問題が無いことが多い
・銀行に死亡届を出してしまうと、故人の口座が相続まで凍結されてしまうので、葬儀用貯金などは普通に故人のカードや通帳で卸してしまった方が良い…暗証番号を忘れずに確認しておくこと
とか
・納骨は49日頃に行うのが一般的らしい。2/3(日)に行うことにした。それまではお骨を自宅に置いておく
とか
・葬儀でのお悔やみの言葉には別に「ありがとうございます」などと返事しなくて、無言で礼をすれば良い
・喪中は新年の「あけましておめでという」は言わない。「本年も宜しくお願いします」程度に抑えておく
・喪中は神社へのお参り(初詣含む)はできない。お寺のお参り(初詣含む)はして良い。
などなど、死亡関連心得みたいなものが色々わかった。


うちの両親はちゃんとお墓は用意しているが、どんな葬儀をして欲しいのかは知らないので、生前にちゃんと確認しておこう。
友人関係などの連絡先リストも作って置いてもらおう。


怒濤の2007年。祖母の葬儀で終わることになるとは思わなかったな。
イベントも、会社の色々も終了して、クリスマスも父の誕生日も、忘年会も終わってからの出来事で、ある意味ベストタイミング。
他人の面倒ばかり見て、自分は静かで手のかからない祖母だったが、最期までそういう人だったんだなぁ。