モスクワ1日目。土曜日。〜Home Party〜

モスクワ旅行である。
(写真は赤の広場で見かけたコミュニストの行進。ご老人ばかり30名ほど…)


今回はなんとJAL利用。
アエロフロートが満席でこれしか取れなかっただけなのだが、夜中に座席番号までネットで予約できたし、燃料代入れても20万円以内だったし、海外旅行でJAL使うなんて贅沢な感じで嬉しい。ウキウキ。


成田行きのNEXの中で、FAJ関連の諸メールを書き上げて、順調に空港へ到着してチェックインも済ませる。
自動チェックイン機で搭乗券が出てきてしまうし、流石JALって感じ。


そして荷物を預けようとして、鍵をかけたリュックの中にライターを入れてしまったことに気づいて、出さねば…と…鍵がない!
どうやら取りこぼして部屋に落としてきてしまったみたいだ。


とはいえTSAロックだし、ただの南京錠なので、なんとかなるだろうとJALのお姉さんに相談。
JALのバゲージクレームに行けば開けられるor最悪壊せるだろうと提案してくれて、到着ロビーのバゲージクレームへ。
そこのお姉さんも実に親切だった。ビバJAL
最終的に壊すしかなくて、それも、なんか壊すプロとか専用器とかあるのかと思えば、単なる金属ペンチでもって、ハイヒールのお姉さんが力業で壊そうとしてくれるのであった。
そりゃ無理だろ(笑)。
通りすがりの業者のおじさんを捕まえて無事に壊して頂いた。助かった〜。


どうせたいした物も入っていないのだが、流石に鍵もかけずに預けるわけにもいかないので手荷物で持ってはいることにする。
鍵を忘れたことにロシアへ到着してから気づいたらだいぶ焦っただろうから、ここで気づいて良かった。
難関1つクリア。


シャネルのリップを買おうと思っていたのだが、前使っていた色は限定色だったらしくもう置いてない。
サテライトにはコーヒーショップも無かったので、サテライトと本館を行ったり来たり。
なんとか時間内に、無事にリップとアイスラテを入手して出発ゲートへ。


幸い、ゲート94ではまだ搭乗が始まっていなかったので、ここで最後のネットアクセス。
ヨドバシのワイヤレスゲート入っておいて良かったなぁと思いつつ、ブチブチ切れるのでやりにくかったが、無事に最後のメール送信も済ませる。
結果オーライ。
難関(?)2つ目クリア。


飛行機は実に快適だった。
窓際の席を取っていたのだが、3続きの席が空いていたので、一人で占有。完全に横になって熟睡してしまった。
機内の温度も適切で居心地がよく、感じのよいアテンダントさんのさりげないサービスで快適。
水くれ〜とかコーヒーくれ〜とか言わなくても出てくるんだよなぁ。
毎回JALのサービスの良さにはやっぱり驚かされる。
映画は昼食時に先行上映の「アイアンマン」と、軽食時にアル・パチーノ主演の「88ミニッツ」を観た。
…というか「88ミニッツ」最後の犯人が登場するシーンで画面が終了(笑)。着陸態勢に入ってしまったのだった。


モスクワ空港の入国処理も順調。
荷物は預けていないのでそのまま外に出た。


が。迎えにくるはずの友人M子さんが居ない。
遅れているのだろうと思って、とりあえず目に付いたATMでルーブルを入手して、カフェスタンドに腰を落ち着けたのが16:30頃。
探したけれど何故か公衆電話が1つも見つからないので、近くで人を待っている日本人ビジネスマンのグループに声をかけて、携帯電話を貸して貰って友人に電話をかけた。
渋滞で15分ほど遅れるとのこと。自分が待っているカフェスタンドの位置を伝えて切った。
快く無料で携帯を貸してくれた日本人ビジネスマンのおじさん、ありがとう。
難関3つ目クリアかな。


(で、カフェスタンド待っている間にこれを書いている。)
アメリカンという名の普通のブレンドコーヒーが90ルーブル
ルーブル4.4円くらいなので400円くらいか。
ずっと前…たぶん15年近く前にモスクワ空港経由でヨーロッパへ旅行した時に、空港で飲んだコーヒーときたら、泥水みたいな代物だったけれど、ここのコーヒーは普通に美味しかった。
15年って言えばそりゃ何でも変わるけれども。


寒くなってきたので荷物から(革の)コートを出そう。気温は12℃とのこと。


(ここから、翌朝暇な時に書いてる。)


(写真は高速から見た火力発電所。結構あちこちにある)
M子の車で市内まで…しかし高速は4〜5車線もあるのに大渋滞である。
結局3時間ほどかかる。来るときは2時間かかったそうだ。
この渋滞はいつものことらしい。
公的な交通手段が無いのかと訊けば、そんなことはなくて地下鉄が整備されているのだが、ちょっとお金を持っている人は地下鉄なんて貧乏人の乗り物だと決めつけて車を使う傾向があるのだとか。


M子宅の、すごく素敵な、映画に出てきそうなアパートに荷物を置いて一息。
マルカスという雄の黒猫が居るのだが、彼が開いた玄関から飛び出してきて、私を見たとたんピタッと動きを止めたのが可笑しかった。「知らない人がいる!!」って感じ。
少しずつ彼に慣れて貰いつつ、M子の旦那さんDが「まずはウォッカだ!」とベランダにウォッカを用意してくれた(笑)。
小グラスを乾杯して、飲み干して、ピクルスの香りを嗅いで(笑)、それを囓る…というのが伝統的な乾杯の方法だとか。
香りを嗅ぐって…(笑)と思ったけれど、このピクルスがまた香ばしい良い香りがして、納得。


昔はピクルスって嫌いだったんだけど、酒好きが高じるに従って、ピクルスも大好物になったんだよね。
というわけで軽く3杯(笑)ほど乾杯…こういう時、酒の好きな人間で良かったなぁ…と思う。
飛行機降りたあたりから車に乗っている間は少し乗り物酔いしていて、眠かったり頭が痛かったりしたのだが、ウォッカ3杯ですっきり解消。すっかり元気になる(笑)。


(写真は地下鉄2号線のソーコル駅)
地下鉄3本乗り継いで、彼らの友人の新居祝いホームパーティへ行った。
自分は何回か開いているけれど、いわゆる「ホームパーティ」というヤツに参加したのはたぶんこれが初めて。
知人の知人みたいな、あんまりよく知らないけど知り合いという感じの人たちが、三々五々集まってきてしゃべって帰るという感じ。パーシャとかターチャとか、ロシアーな感じの名前の人々と話す。
シュラという音は、ロシアでも人の呼び名になるらしい。男女どちらでも使えるそうだ。


英語が母国語ではない国なので、気後れせずに適当にしゃべって楽しんで帰る。
「毎日Sushi食べてるの?」と本気なのか冗談なのかわからない質問を受けて
「いやいや、よく食べているのはパスタとか〜」と答えると「えー!パスタなの!?」とがっかりしたような反応が。
「寿司は月に1回くらいかな〜?特別な時に」と教えたのだが、この認識って標準的な日本人として間違ってないよね?毎日寿司食べてる人なんかいないよねぇ?
(写真はモスクワ(ブルジョワ)のホームパーティの様子)


後で聞いたら、M子やDは私があまりに普通に勝手に楽しんでいたので驚きつつ喜んでいたらしい。
確かに、10年前とか20年前の私は、こういう席で今ほどオープンじゃなかったし、英語にもコンプレックスがあったし。前とはずいぶんイメージが変わったのかも知れない。
ネット通信のつきあいとか、カンボジアの体験とか、FAJで学んでいることとかが、どんどん人間を変えていくんだなぁ。


帰りはタクシーを拾って一気に。
友人の旦那さんDというのはアメリカ人なんだけど、元はロシア人で当然ロシア語もペラペラ。
タクシーといっても白タクで値段交渉をしてから乗るので、現地の人がいるのは心強い。ってゆーか現地の人いなかったらどうするんだろう…。
カンボジアもそうだったけど、現地語話す&現地の地理を知っているのと、知らないのとでは大違い。
その辺、日本は公正だよね。日本語知っていても、東京の地下鉄がよくわからないらしいのは日本人も外人も一緒だし(笑)。
7号線ウーリッツァ1905ゴーダのお宅から、地下鉄2号線ソーコルの友人宅まで300ルーブルだった。


帰宅して55インチのテレビでCNNニュースなどを見ていたのだが、ここで眠気が襲ってきたので就寝。たぶん現地時間24時ころ(時差は日本が5時間先)。


朝飯:ぶどう、プラム/昼飯:ミートドリア(機内食)/軽食:オープンサンド(機内食)/夕飯:ホームパーティのケータリングおつまみ