ゲド戦記 -30点(うち-50点は原作ファンとして)
原作ファンとしての-50点は、もうどうしようも無いとしても。
映画としても全然ダメだと思った。
平面的で安っぽい絵、類型的で掘り下げも魅力も足りないキャラクター、エピソードで語れずにやけに説明的な長台詞、これまた類型的で演技力の無い声、テンポの悪い(ない?)展開、必然性のわからない演出。
どこかで見たような絵、どこかで聞いたような台詞、どこかで見たようなキャラ、どこかで聴いたような音楽。
あれだけ酷評した「ハウル」でさえ、これよりはマシだと思った。たとえ「ハウル」の展開がどれほど破綻していようとも。
いや、この言い方はフェアじゃないな。
どれほど「切り離して見よう」「切り離して見よう」と思っても、どんなに原作を冒涜しているかという思いに引きずられて、とても客観的には見ることができなかったのだ。
原作と比較するなら、3〜5巻の一部の話を、とりあえず盛り込もうとして、物語どころか、大切な設定や時間の流れまでもねじまげた結果、なんだかよくわからない代物ができあがったという感じ。
タイトルから「ゲド戦記」という言葉を、エンドクレジットから「原作:アーシュラ・K・ル・グィン」という名前を削って欲しい。
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…通りで、今日の映画の最中目の焦点が合わないことがあって困ったわけだ。
有名な映画よりも、その後のTVシリーズの方が好きだ。